季刊べースボール・タイムズ vol.33 2017冬号
Quarterly magazine Winter issue
夢と、別れ。
第4回WBCで幕を開けた2017年のプロ野球シーズンは、例年以上に多くのドラマが待っていた。
昨季、大本命と称されながら王者の座を明け渡したホークスは、圧倒的な戦力層をさらに厚くさせ、選手それぞれが競争を勝ち取り奪ったポジションで躍動。春先からずっと頂点に居続けたわけではなかったが、長いシーズンを見据え、若き選手たちにも出番を与えつつ淡々と白星を生み出していった。積み上げた貯金の数は45。2位・ライオンズに13.5ゲーム差をつけての、圧倒的な優勝だった。
セ・リーグでは、昨季、歓喜の25年ぶりVを成し遂げたカープが、王者としての風格すら漂う戦いぶりでセ・リーグを連覇。昨季放った輝きは一切失われることなく、パワーとスピードを兼ね備える主力選手たちはさらに才能を開花させ、どのポジションをみても他のチームに誇れる戦力が揃う布陣となった。
だが短期決戦では波乱が起こった。カープ同様に若く、才能溢れる選手たちを多く抱えるベイスターズが、シーズン終盤の接戦を勝ち抜いた勢いそのままに下克上を達成。日本シリーズではホークスに屈したものの、ひとつのミスが勝敗を分ける“怖さ”を含めた短期決戦の面白さをあらためて感じさせてくれた。
シーズン最高潮の盛り上がりから数日後の11月11日――。兼ねてからその先にある夢を語り続けてきた二刀流・大谷翔平が、メジャーリーグ挑戦を正式表明。球団もこれを承認。現地時間12月8日(日本時間9日早朝)、西海岸行きが決定するとともに、日本球界との別れが決まった。
かつて続々とスターたちが海を渡って行ったように、またひとり、日本は宝を失う。ただ、歴史は証明している。失うときには一切想像できなかったような新たな“夢”が、近い将来、必ず誕生することを。
希望と夢に満ち溢れる来季が訪れることを願い、ここに、今年1年の戦いを刻む。
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