ついにファイターズがホークスをとらえた。16日からのバファローズ戦は、第2戦は大谷翔平、第3戦は中田翔と“平成のON”が決勝打を放つ活躍で3タテを決め、ホークスをゲーム差で抜き、勝率は1厘差に迫った。中田は19打席ヒットがなかったが、18日は決勝タイムリーをきっかけにマルチ安打をマークして、復調の兆しを見せた。
一方で追われる立場にあったホークスは、16、18日のライオンズとの2試合に連敗。第1戦をリーグ2位の11勝を挙げている武田翔太が6回5失点と捕まり落とすと、第2戦も先発の東浜巨は5 1/3回5失点でKOされた。19日は5試合連続クオリティスタート中の和田毅が先発する。12勝4敗で最多勝争いのトップに立つ男に連敗ストップを託す。
セ・リーグの首位カープは、16日からのタイガース戦に連勝し、25年ぶりの優勝に順調に近づいている。打撃陣が好調で打率3割を超える菊池涼介、鈴木誠也は共に2試合連続マルチ安打、新井貴浩は2試合連続ホームランを放ち4打点を挙げる活躍を見せた。リーグトップの85打点とし、5年ぶりのタイトル獲得の可能性も十分だ。
週末の注目カードはパ・リーグの首位攻防戦だろう。現在1位と2位のゲーム差が「マイナス0.5」の珍しい状況で、順位は勝率で決まるため依然首位はホークス。そして直接対決が終わると、マジック点灯の可能性もある。ホークスは3連勝でM29、2勝1分でM30。ファイターズは3連勝して、マリーンズが21日までに1敗または1分するとM29が出る。重要な決戦でキーマンになるのは大谷翔平だ。今季の打撃成績はホークス戦がリーグで最も良く、打率.423、8本塁打、13打点をマークしている。今週も17日のバファローズ戦で試合を決めた特大の18号2ランを放つなど好調。今カードの勝負のカギを握っている。
セ・リーグは19日から伝統の一戦が行われる。今季は10勝5敗とジャイアンツが勝ち越していて、要因には打者成績の良さがあげられる。タイガース戦で長野久義、坂本勇人が打率3割を超えて、阿部慎之助は打率.409をマークしている。ただし阿部は16日からのドラゴンズ戦で11打数無安打と不調に苦しんだ。注目の集まる試合で主力としての働きが出来るだろうか。