DB復調の兆し、H独走は止まらないのか

 先週は、GW真っ盛り。球場には多くのファンが駆け付け、選手たちに声援を送った。連日の満員御礼の中、期待に応えたチームはどこだったのか。

 セ・リーグで目を引いたのは、ベイスターズの復調ぶりだ。梶谷が、5月4日に1軍復帰を果たしたのをきっかけにチームは3連勝。好投を続けながらも、勝ちが付かなかったルーキー・今永にも、ようやくプロ初白星が付いた。今季初の2カード連続の勝ち越しを決め、4勝2敗と今季初めて勝ち越しの1週間を送った。さらに今週は、筒香が1軍復帰予定。役者が揃い、最下位からの巻き返しを狙う。

 先週、首位に浮上したドラゴンズも注目だ。本塁打と打点で共にリーグ2位につけるビシエド、19試合連続安打中のナニータが中軸に座る打線は、他球団にとって驚異。先週末にジャイアンツ相手に3連勝を飾って、4位から一気に首位に立った。混戦のセ・リーグで、2位・カープとはゲーム差0。入れ替わりの激しい戦国リーグで、いつまで首位をキープできるだろうか。

 一方のパ・リーグは、戦前の予想通りにホークスが独走態勢に入った。先週も引き分けを挟んでの6連勝を飾り、早くも貯金は12個。2位・マリーンズとは3ゲーム差を離し、昨季を超えるシーズン100勝ペースで勝利を積み重ねている。チーム打率はリーグ2位に甘んじているが、防御率はリーグトップの3.17。先週は、5日(2-1)、6日(3-2)、7日(3-2)、8日(3-1)と、投手力で勝った試合も多かった。投打が噛み合ってきたホークスが、さらに連勝街道を突き進むのか。

 4月を最下位で終えたバファローズは、今月ようやく復調してきた。最初のカードでライオンズに勝ち越し、続くマリーンズ戦の初戦でエース・金子千尋が8回無失点の好投で勝利して4位に浮上。その後連敗を喫したが、未だ4位はキープして今週を迎えた。開幕直後の5連敗が響き、14勝19敗とまだ借金が残るが、完済の芽も見えてきた。

 今週の注目点は、首位から陥落したジャイアンツだろう。先週は泥沼の3連敗で3位にまで沈んだ。先発不足に悩むチーム状況にあって、11日には内海哲也が先発登板予定。昨季からの不振に喘ぐ投手陣のリーダーが復活して窮地を救えるか。パ・リーグでは、ホークスが連勝をどこまでが伸ばすのか。開幕1カ月が過ぎ、各球団とも先発ローテ陣が開幕時から変更となっている。代わった男たちの活躍に期待したい。