DB・絶好調の筒香にけん引され4連勝、F・直近22試合で20勝の圧倒的強さ

 夏の祭典オールスターを終え、いよいよ勝負の後半戦に突入したプロ野球ペナントレース。スタートダッシュを切ったのはどこだろうか。
 まずは25年ぶりの優勝へ突き進むカープ。先週も2カード続けて勝ち越して勢いに陰りは見えない。23日のタイガース戦では、黒田博樹が日米通算200勝を達成。リーチのかかった状態から2試合の足踏みがあったが、今回は打線が序盤に7得点を挙げて黒田を援護した。自身も7回無失点の力投で野茂英雄以来史上2人目の偉業に花を添えた。新井の2000安打と黒田の200勝、2つの大記録を達成したカープが目指すのは、優勝のみだ。
 注目は3位でシーズンを折り返したベイスターズ。後半戦開幕から4連勝スタートを切った。その立役者は間違いなく筒香嘉智。19日のスワローズ戦から22日のジャイアンツ戦まで史上初3試合連続マルチホームランを記録。3試合目は延長12回に自身初めてのサヨナラ弾というおまけ付きだった。23日は4試合連発ならずも、打線が1イニング5得点と繋がって快勝。3位をキープ、さらには2位浮上でクライマックスシリーズ進出なるだろうか。

 一方、パ・リーグはオールスター前に好調だったファイターズが後半戦も4勝1敗の好発進を見せた。快進撃を支えた2年目の有原航平が、22日バファローズ戦で7回無失点の好投でリーグトップに並ぶ2ケタ10勝目。自身5連勝で、防御率ランキングでも1.61でトップに立った。チームも直近22試合で20勝2敗と圧倒的な勢いで勝ち進み、首位の背中がかなり大きくなってきた。
 その首位・ホークスは、後半戦開幕の18、19日のバファローズ戦で2試合連続完封負けを喫して出鼻をくじかれた。その後ライオンズとの3連戦では2勝1敗で勝ち越したが、ファイターズに4.5ゲーム差まで迫られた。シーズンの序盤に見せた圧倒的な強さを取り戻すことができるか。

 今週の注目は、2位以下を大きく突き放し、25年ぶりの優勝に突き進むカープにいつ、マジックが点灯するのかだろう。26日からジャイアンツ、29日からはベイスターズと上位陣との直接対決が続くだけに、優勝へ向けた大事な6連戦となる。カープからすればいかにしてカード初戦を奪うか。26日に先発するジョンソン、29日の先発が予想される野村祐輔が大きな鍵を握るだろう。
 一方、パ・リーグではファイターズが8月に入るまでにどこまでホークスとの差を詰められるか。絶好調のチームの中で唯一人乗り切れていない感がある中田翔の爆発に期待したいところ。29日からの首位攻防3連戦が非常に大事だ。