D谷繁が「3018試合」の日本プロ野球最多出場記録を達成!

 ドラゴンズの谷繁元信監督兼選手が、7月28日のタイガース戦でプロ野球最多出場の日本記録を更新した。

 

 「8番・捕手」で先発出場。5回の第2打席にセンター前への安打でチャンスを作りホームを踏んだ。さらに、6回の第3打席でもチャンスを広げる安打でマルチ安打の活躍。守備でも俊足の大和が試みた盗塁を二塁で刺す場面も。惜しくも試合には敗れ偉業に花を添えることはできなかったが健在ぶりをみせつけた。

 

 試合後に行われた会見では「よくここまでやったなと思います。要因は若いとき、レギュラーをとったとき、レギュラーになってからと、その段階によって違いますが、一番は野球が好き。好きの中で相手に負けたくない。自分にも負けたくないという思いでやってきました。1日24時間あるなかでナイターの日は、そのナイターに合わせて生活していく。その積み重ねです」と、偉業を支えた日々の努力などを明かした。

 

 またプロの後輩に向けたメッセージでは「後悔をしてほしくない。プロを辞めるときに気づくのではなく、やっているときに気づいてやっていってほしい。野球を続けることに対して必死にやってもらいたい」と熱いエールを送っていた。

 

 選手としての次の目標については「明日、勝つことです。目標は優勝というものがありますが、一番近い目標としては明日の試合に勝つことです」。負けず嫌いが支えた谷繁元信のプロ野球人生は、まだ終わらない。

 

文:高橋 健二