お盆休みもペナントレースは熱戦真っ只中。セ・リーグの首位・カープは先週、9日からのタイガース戦に2勝1敗、12日からのベイスターズ戦でも2勝1敗と2カード連続での勝ち越しに成功。貯金を再び20に乗せ、1週間で2位・ジャイアンツとのゲーム差を4.5から再び6.5まで広げた。1996年の“メークドラマ”の再現を狙うジャイアンツを再び引き離す力強さを見せた。
一方、セ・リーグの最下位に低迷するドラゴンズは、球団初の10カード連続の負け越しを記録するなど、先週も悪い流れが止まらなかった。そして、9日には谷繁元信監督の事実上の解任となる休養が発表。その9日の試合こそサヨナラで勝利したが、翌10日からは5連敗を喫して泥沼状態だ。
一方、5月からパ・リーグの首位を独走していたホークスに異変。先週もバファローズに3タテを食らうなど、今季ワーストの6連敗を喫して1勝5敗。何とか首位の座はキープしているが、2位ファイターズに2ゲーム差まで迫られた。今週末には札幌ドームでのファイターズと首位攻防戦が待っている。大一番を前に、まずは16日、18日の最下位・ライオンズに連勝して調子を上げていきたい。
3位のマリーンズは先週、先発陣の頑張りが光った。11日のイーグルス戦で唐川侑己、12日のホークス戦では石川歩が2人続けて完封勝利をマーク。リリーフ陣にケガ人が多い中、明るい材料。石川はホークス・和田毅と並んでリーグ最多タイの12勝目。佳境に入るタイトル争いにも注目していきたい。
今週は、奇跡の逆転優勝を目指すジャイアンツの戦いぶりに注目したい。先週は3勝3敗と貯金を増やせずに、首位のカープと差が再び広がった。明日からは今季5勝8敗と唯一負け越しているドラゴンズが相手。その後は東京ドームでのタイガース戦が待ち受ける。貯金を増やし、再びカープにプレッシャーを与えられるだろうか。
そして、パ・リーグでは今週、ファイターズが首位奪取の可能性がある。今週はバファローズ、ホークスと、本拠地・札幌ドームでの戦いが続く。しっかりと地に足を付けて戦いたい。