C・首位盤石でもうすぐマジック点灯、H・直接対決で引き離した

 首位の座は譲らなかった。ホークスは19日からの天王山で2勝1敗と勝ち越しに成功。負ければ即2位転落の危機だった19日の第1戦に先発した和田毅は8回無失点の好投を披露し、続く第2戦は千賀滉大が7回2失点で自身初の2ケタ勝利を手にして連勝。マジック点灯まであと一歩まで迫った。
 ファイターズも意地は見せた。負けか引き分けでホークスにマジックが点灯する第3戦でルーキー・加藤貴之が6回2失点と粘りの投球見せ、打線はこの3連戦で初の2ケタ安打で援護した。両チームのゲーム差を0.5。残る直接対決は9月21、22日2試合のみ。2強による優勝争いは最後までもつれそうだ。
 一方のセ・リーグは、カープがスワローズに3タテを決めて首位固めに成功した。19日の第1戦は8回に丸佳浩のタイムリーで逆転勝ち。翌20日は黒田博樹が7回無失点で約1カ月ぶりの白星をマーク。さらに21日には来日初先発のヘーゲンスの6回無失点から2試合連続で完封リレーを見せた。
 2位・ジャイアンツは首位の背中が霞んできた。19日の第1戦を阿部慎之助の決勝弾で奪うと、第2戦では大竹寛の自身7年ぶりの2ケタ奪三振で連勝。しかし第3戦では延長戦の末に逆転負け。首位とのゲーム差が再び8となり、逆転優勝が苦しくなってきた。

 さて今週、注目は23日から東京ドームで行われるセ・リーグの首位攻防戦だ。カープはこの直接対決にジャイアンツ戦の防御率1.71のジョンソン、防御率1.64の福井優也、最多勝争いでトップタイの野村祐輔をぶつけてくるだろう。対するジャイアンツは14連勝中のマイコラス、リーグ断トツの防御率1.70を誇る菅野智之の2枚をぶつけるはず。第1戦でカープが勝利でM20、引き分ければM21が出る。2位のジャイアンツとしては逆転優勝へ向けて3連勝が条件。白熱の首位攻防戦が幕を開ける。
 パ・リーグでは2位ファイターズ対3位マリーンズの戦いに注目だ。ファイターズは今季のマリーンズ戦8勝9敗と、リーグで唯一負け越している。個人別に見ると、今季の対マリーンズ戦で田中賢介が打率.346、陽岱鋼も打率.311と打っている。この2人に繋げるためにも、8月4日から1番に定着して先週の6試合で打率.333、4盗塁をマークした西川遥輝に期待。熱い戦いはまだまだ続く。