18年ぶりの9連勝のC、マジック点灯目前のH

交流戦が終了し、6月24日からリーグ戦が再開。交流戦の終盤に6連勝を飾って混セから一気に抜け出たカープは、リーグ戦再開最初のタイガース戦でも勢いが止まらず。第1戦をジョンソンの粘投と新井貴浩の決勝打、第2戦では岡田明丈の好投で奪うと、第3戦では土壇場の9回裏に2点を奪ってサヨナラ勝ち。1998年以来18年ぶりの9連勝をマークし、20年ぶりの貯金14。2位とのゲーム差を8にまで広げた。

一方、昨季の覇者・スワローズは、山田哲人が圧巻のパフォーマンスでチームを牽引。6月25日のドラゴンズ戦で4打数3安打1本塁打4打点の大活躍を見せるなど、打率、本塁打、打点、盗塁の打撃4部門でトップに立った。チームも3連勝。5月21日以来、およそ1ヵ月ぶりの最下位脱出が目前に迫ってきた。

 パ・リーグでも、首位・ホークスが快走。交流戦優勝の勢いをそのままに、24日のリーグ再開後の初戦で和田毅が6回までノーヒットの好投を演じれば、打線もイーグルスのエース・則本昂大から6点を奪って完勝。2戦目は落としたが、26日の3戦目は最近5試合で18打数1安打と不振に喘いでいた松田宣浩の16号2ランなどで勝利し、交流戦から続けて5カード連続の勝ち越しを決めた。

 首位を追う3位・ファイターズは、リーグ戦再開後に連勝スタート。交流戦のラストからの連勝を4に伸ばした。26日のオリックス戦では大谷翔平が7回無失点の好投で自身6連勝を飾って月間防御率0.29を記録。エースの調子上昇とともに一気に首位との差を詰めたい。

 今週は、絶好調のカープが、本拠地でスワローズ、敵地でベイスターズの6連戦に挑む。果たしてカープの勢いを止められるのか。パ・リーグでも、首位・ホークスが、2位・マリーンズ、3位・ファイターズとの上位対決に挑む。独走阻止のためにも、2位以下のチームの意地を見たいところだ。