夏到来を前にパワーアップした甲子園

 6月27、28日の週末は、全国各地で高校野球の地方大会の組み合わせが続々と決まり、大阪では初戦で大阪桐蔭と履正社が対戦することが話題となった。

 

 高校球児が目指す甲子園では、8月の選手権大会に向けてすでに準備を完了させている。6月上旬に春芝から夏芝に植え替えられ、内野部分の土も黒土の割合を多くした夏仕様に変更済み。デーゲームの日は阪神園芸の皆さんは朝8時30分には球場入りし芝生の手入れやグラウンド整備を行う。さらに、今季は7年ぶりに人工芝も張り替え色鮮やかに。毛並みが長くなったことでよりフカフカな感触となっている。

 

 また、昨季までと比べてポールの色が少し濃くなっている。昨秋の日米野球で使用された際、メジャーリーガー達から「ポールの色が薄くて見にくい。もっと濃くしてくれ」と要望があり京セラドーム、甲子園共に塗り直した。グラウンドやベンチに入ることの出来るスタジアムツアーもパワーアップ。土や天然芝部分は立ち入り禁止となっていたが、箱に入った土に触ることが出来る。参加者からの希望が多くその声に応えた形だ。歴史と伝統の詰まった土を持ったスタジアムツアーのスタッフは「いろんな意味で重かったです」と話す。土に触れるグラウンドウォークツアーの他にも、練習見学ツアーやOBの解説者によるトークショーなどもある。

 

 現在は首位を走るタイガース一色の甲子園だが、その裏では高校野球への準備が着々と進んでいる。プレー以外でも、パワーアップした甲子園には、見どころが多い。

 

文:小中翔太