交流戦2週目の先週は、全試合パ・リーグの主催試合だったこともあり、明らかな「パ強セ弱」の傾向が表れた。
パ・リーグを独走するホークスは、交流戦2カード終了時に4位と出遅れたが、先週は6月8日のベイスターズ戦で5月月間MVP石田健大、10日のジャイアンツ戦では防御率0点台の菅野智之という目下絶好調の投手に対しても勝利。6連勝を飾って交流戦でも首位の座まで一気に駆け上がった。パ・リーグ2位のマリーンズもタイガース相手に3タテを決めるなど5勝1敗でホークスを追走したが、首位の背中は遠くなる一方。今のホークスは負ける姿が想像できない程に強い。
一方、交流戦でスタートダッシュに成功していたジャイアンツだったが、先週は大失速。1勝1敗で迎えた9日のライオンズ戦から4連敗を喫して、交流戦順位でも首位から6位にまで転落した。
例年通り、やられてばかりのセ・リーグだが、その中で意地を見せたのはベイスターズだった。ホークス相手には3連敗を喫したが、週末のバファローズ戦では3連勝に成功。勝率5割で先週を乗り切った。昨季は交流戦3勝14敗1分と大失速をしたベイスターズだが、今季はここまで交流戦7勝5敗とセ・リーグ勢で唯一勝ち越している。
通算成績を見ると、交流戦最初の1週間を終えた段階では、セ・リーグ17勝、パ・リーグ18勝、引き分け1とほぼ互角の成績だったが、先週の戦いを終えると、セ・リーグ30勝に対してパ・リーグ41勝、引き分け1と大きく差が開いた。一転、今週は全試合がセ・リーグ球団の主催試合となる。地元ファンの声援を受けて、リベンジできるだろうか。