中日・和田一浩、1軍昇格即スタメンで1安打。 2000本安打へ残り14本

 偉業達成を目前としているベテランがナゴヤドームに帰ってきた。通算1985安打の和田一浩が一軍に登録され「5番・レフト」でスタメン出場。主砲としてチームを牽引してきた男がその存在感をしっかりと示してみせた。

 

 今季の初打席は2回、ソフトバンクの先発・大隣の荒れ球をきっちり見極めて四球で出塁。第2打席はチームが2点を先制した3回、1死一塁で惜しくもサード・松田の好捕に阻まれたが、和田らしいフルスイングから強烈な打球を弾き返していた。怪我による出遅れをまったく感じさせない2打席を終えて迎えた第3打席に待望の今季初安打。三遊間をしぶとくゴロで破った。第4打席は凡退に倒れたが、ここでも五十嵐の速球に豪快なフルスイング。レフトの守備機会も無難にこなし、出遅れる原因となった左膝の心配を打ち消すプレーを見せていた。

 

 試合後の和田は「ブランクが長かったので疲れたというのが第一印象。ヒットが出たことも良かったが、試合に勝てたことでホッとしました。1軍に上がってきていきなり負けると気分的にも重たくなりますしね」と、チームの勝利を一番に挙げていた。体の状態については「自分では大丈夫なつもりでやっていますけど。今日(1軍で)プレーしたことで、どういう反応が出るかは分かりませんが。自分の出来る範囲でベストのプレーができたとおもう」と慎重な部分も明かしたが終始表情は明るかった。

 

 この試合を終えた時点で偉業の2000安打までは残り14本。個人の記録にも期待は集まるが、やはりチームの柱として和田の存在は欠かせない。昨季、7月の月間MVPを獲得した打撃はさらなる進化を見せるほどだった。DH制もある交流戦で徐々にエンジンをかけていき勝負の夏場へ和田の爆発に期待したい。

 

文:高橋健二