Tペレスが“タテジマ”初アーチ!

 ゴメス、マートンの調子が上がらない。主軸のバットが湿りがちだった春先、球団は万が一の事態に備えてBCリーグの石川からペレスを獲得した。

 

 その後、ゴメス、マートンが復調し、ペレスに1軍からお呼びの声がかかる気配は無いが、2軍では6試合に出場し23打数10安打で打率.435の好成績。数字はもちろんだがそれ以上にしっかりと自分のスイングが出来ている印象が強い。

 

 7月5日に甲子園で行われたドラゴンズとの試合では第1打席が柵越えまであとわずかというライトフライ、第2打席は3ボール1ストライクからきっちり叩いてセンター前。そして迎えた第3打席、陽気な左打ちのドミニカンは逆方向となるレフトスタンドへ移籍後初アーチを放った。

 

「ボールよく見えていましたし、感覚もいい。しっかりとゲーム前に準備してやっているので、来た球を打つだけです」

 

 本人はやや控えめのコメントだったが、掛布DCは「素晴らしいよね。右投げ左打ちだから左の肩が前に出ていかない。下半身をレベルに使えるからバットの出てくる角度がすごくいい。バットがボールの下に入る。打席の中で静かでしょ。ボール見る時に暴れないし軸がぶれない。鳴尾浜で初めて打撃練習した時もレフト、センター、ライト広角に打っていた」と絶賛した。

 

 第4打席でも一、二塁間を破るライト前ヒットを放ち、4打数4安打だった前の試合に続いて猛打賞。石川時代も30試合で打率.324、7本塁打、24打点と好成績を残していたが、新天地でもその打棒をいかんなく発揮している。守っても5回まではレフト、6回からはファーストの守備に就いた。ゴメス、マートンに万が一何かあった時でも第6の助っ人は、すでに準備万端だ。

 

文:小中 翔太