D岩田、今季初登板6回3失点も“魔球”は健在

 ドラゴンズ・岩田慎司が6月5日のバファローズ戦(ナゴヤドーム)で今季初登板となる先発のマウンドに上がり6回3失点。持ち味の打たせて取る投球で試合は作ったが、チームの勝利には貢献できなかった。

 

 2回に糸井と伊藤のタイムリーで先制の2点を献上。その後の3イニングを無安打に抑えて立て直すも、6回に原拓のタイムリー2塁打を浴びてリードを広げられてしまった。岩田自身も「6イニング目、もうひと粘りしたかったのですが…」と、6回の失点を悔やんでいた。

 

 岩田といえばテレビ朝日系列で放送されている『マツコ&有吉の怒り新党』の名物コーナー『新・3大○○』で取り上げられ知名度を上げた。『ふしぎなボール使い』というテーマでフィーチャーされたのが岩田の投じる“フォーク”。あの名捕手・谷繁がバウンドをしていないにも関わらずミットに当てることができずに逸らしてしまうVTRが流され出演者たちを驚かせていた。

 

 投げた本人も球の軌道を予測できないことから名付けられた“マジカルフォーク”は6月5日の試合でも健在で、若手捕手の杉山がミットをスルーしていた場面も。今季初登板での勝利は得られなかったが、丁寧にコースを突いて勝負する岩田らしさは発揮していた。次回登板では“マジカルフォーク”を有効に使って、勝利を手にしたいところだ。

 

文:高橋健二