次代のストッパー候補にF白村が名乗りを挙げる

 投手陣の疲労が濃くなってくる夏場の後半戦。その中で一際輝きを放つのが、ファイターズの2年目右腕・白村だ。

 

 ここまでの22試合に中継ぎで登板し、防御率2.12の好成績。現在自己最長の7試合、8回1/3無失点を継続中と状態も上がってきている。球宴明けの3連戦は、その成長ぶりを強く印象付けた。

 

 7月20日のイーグルス戦(札幌ドーム)では、1点ビハインドで迎えた8回に登板する。先頭に四球を与えたが、その後1死2塁で、一発のあるウィーラー、ペーニャを150キロ超えの速球で抑え込んだ。翌21日には2点ビハインドの7回に登板すると、先頭のウィーラーにヒットを浴びたが、「まだ、2点差で何が起きるかわからない。その中でサンチェス、ペーニャが続いて、松井稼頭央さんは特に凄いバッターなので、とにかく気合が入った」と話した通り、投球のたびに雄叫びを上げながら打者と勝負し、両外国人を力のないサードゴロとセカンドフライ。続く松井に対しては自己最速タイの154キロの直球を軸に、最後はフォークで空振り三振に切って取った。さらに3連投になる22日は、大量14点のリードを許す展開の中での登板となったが集中力は切らさなかった。4回から2イニングを投げて、最速154キロをマークし、1安打2三振の好投を見せた。

 

 チームは悪夢の同一カード3連敗を喫したが、右腕の快投劇はチームの明るい材料になった。白村は「昨年より腕が強く振れるようになった。もうちょいスピード(アップ)も行ける気がする」と手応え。この快投を見せる2年目右腕に、厚澤投手コーチは「一球一球の球の質は一級品だね。ただ、まだ荒いところがあるので、早く昨年の良かったCSのような投球をしてほしい。そうすれば勝ち継投も見えてくるよ」と注文を付ける。

 

 昨年のCS登板の印象が強かったのは首脳陣だけじゃない。強打者揃いのバファローズ、ホークス打線に全く臆することなく4試合に登板し、計3回2/3を投げ1失点の好内容。新人離れした“強心臓”ぶりを見せ付けた。現状、チームは手痛いスイープを食らい4連敗になったが、後半戦は始まったばかりで下を向くのはまだ早い。23歳の若武者が上位チーム相手でも持ち前の“強心臓”ぶりを発揮し、攻めの姿勢を貫けば、不調のチームの大きな刺激剤になる。怖いもの知らずの若手の勢いを借りて、再び首位追撃の原動力となりそうだ。

 

文:鈴木将倫