ドミニカトリオ大活躍!ついに「3D」の球団公認Tシャツも発売!

 2015年のドラゴンズはやっぱりホームで強い。大きな要因となっているのは巷で沸々と話題となっているドミニカントリオの活躍だ。

 

 敵地での2カードを1勝5敗と大きく負け越し、貯金をすべて使い果たしてナゴヤドームに帰ってきたベイスターズとの初戦も4番・ルナと5番・ナニータの殊勲打によるものだ。まずはスコアレスで迎えた4回。3番・平田の2塁打にルナが進塁打となる飛球をライトへ放つと、つづくナニータも左中間へ犠牲フライを放って先制した。さらに同点とされて迎えた8回は、1死一、二塁のチャンスにルナがセンターへ値千金のタイムリーで勝ち越しに成功すると、ナニータもタイムリーで続き勝利を大きく手繰り寄せた。

 

 ルナは来日3年目となる今季も高い成績を残しているチームに欠かせない存在なのだが、来日1年目のナニータも負けず劣らずの活躍ぶりを見せている。ルナが「ナニータは左打者になった自分(ルナ)だと思っている。ドミニカでプレーしていたときから良いバッターだと思っていたし、彼はバッターボックスに立ったら自分が何をするべきなのかということを分かっている」と高い打撃技術とクレバーさを自分自身に重ねるほど認めるほどだ。そのナニータは5月1日終了時点において打率3割8分5厘をマーク。本塁打こそないが打率4割に迫るアベレージヒッターぶりは来日1年目のルナに似ている。現在は右の先発投手の際にスタメンで起用されているのだが、ナニータ本人は「ドミニカにいたときは自分も強打者だったので、左投手を当てられることが多かった。右投手よりも対戦の数は多かったと思うし、自分としては左右どちらがきても関係ないよ」と自信を見せている。

 

 この試合ではいいところがなかったがエルナンデスもサヨナラ打を放つなどドミニカ勢がチームに良い影響をもたらしている。3人のドミニカンということで「3D」の愛称がファンに浸透してきたことから球団も人気をバックアップした。この日からナゴヤドームの売店で「3D」Tシャツ(価格2,500円)を販売。青と赤、白を基調にドミニカの国旗と3人の写真がデザインされている。「3D」Tシャツを着て会見場に現れたナニータは「日本にきてこんなに応援してもらえるのは嬉しい」と少し照れながらはにかんだ笑顔を見せていた。さらなる「3D」ブームが巻き起こればチームも一気に上昇しそうだ。

 

文:高橋健二