ついに本領発揮!? 打率リーグ最下位のレアードが7月反抗開始!?

 交流戦明けのリーグ戦で2勝6敗スタート。投打ともに落ち気味の状態のファイターズが7月2日、本拠地・札幌ドームでバファローズを迎え撃った。18日ぶりの札幌ドーム開催。その中で、悩める助っ人レアードが本塁打を含む3打数2安打2四球と気を吐いた。

 

 この試合、先発した大谷が右手中指のマメで6回2/3、2失点で緊急降板。2点リードの8回には宮西がつかまって4対4の同点に追いつかれる嫌な流れだった。しかし、その直後の攻撃で杉谷のタイムリーで勝ち越すと、続くレアードが「完璧だった」と振り返るトドメの3ランをレフトスタンドへ叩き込んだ。

 

 試合後、レアードはお立ち台で宣言する。「(本塁打の)目標は25本。中田にはそろそろ追いつくから、お前も打たないと駄目だぞ」。チームの4番にプレッシャーをかけて球場の笑いを誘う一方で、報道陣の前では「今日のホームランは常にポジティブに、自信を失わずに続けていった結果だと思う。でも満足はしていない。どんどん本塁打も増やして、打率も上げていかないといけない」としっかりと自らと向き合い、危機感も募らせていた。この日の一発で今季13本目の本塁打も、打率.189は規定打席到達者でリーグ最下位。サードの守備には定評があるが、助っ人としては物足りない。

 

 このままではいけない事は、本人が一番理解している。身体が前に突っ込みすぎてしまって変化球に対応できていない点に気付くと、アメリカでプレーしていた自身の映像を参考にフォームを修正に取り組んだり、柏原打撃コーチに自ら直接アドバイスをもらいに行ったりと行ったりした。何とか日本の野球に順応したい。この真面目さが、徐々にではあるが実を結び始めたかもしれない。

 

 試合後の栗山監督は、「レアードが『ここから打つよ』って言ったのでやってくれるでしょう」と改めて期待を込めた。首位ホークスとのゲーム差を縮めるため、打率1割台のレアードの活躍がキーポイントになりそうだ。

 

文:鈴木将倫