セはTが勝ち越し3位復帰、パはHが8連勝で首位奪取

4月23日、メジャーで前田健太が、6回途中までノーヒットに抑える快投で、日米通算100勝を達成した。日本で通算97勝としてメジャーに行き、4試合で3勝を挙げて、あっさりと節目の数字をクリアしてみせた。
日本では、カープの新井貴浩選手に注目が集まった。2000本安打達成まで残り8本として始まった先週1週間で、新井は毎試合ヒットを打ち続けた。アニキと慕う阪神・金本知憲監督の眼前での記録達成はならなかったが、通算1999本として今週からの試合に臨む。
新井のカウントダウンが続くカープだが、チームは白星を伸ばせずに2勝3敗と負け越し、順位を2位から4位まで落とした。反対にチームの歯車が噛み合い、先週勝ち越しに成功したのはタイガースとドラゴンズだった。タイガースは週末にカープに2勝1敗で競り勝ち、ドラゴンズもビシエドの満塁弾などでスワローズに2勝1敗と勝ち越した。

 一方のパ・リーグは、ホークスが8連勝で一気に首位にまで躍り出た。23日にファイターズが、ようやく土を付けたが、翌日には終盤の一発攻勢で逆転サヨナラ勝ち。ホークスの勢いは衰えそうにない。
先週まで首位に立っていたマリーンズだったが、この1週間で1勝3敗と4月序盤の勢いに陰りが出てきた。先週3勝2敗と、ホークス以外で唯一勝ち越したファイターズだが、エース・大谷翔平がいまだ未勝利で、順位も5位にとどまっている。
4月も最終週に入り、今週は月間MVPが誰になるのか騒ぎ始める。野手ではセ・リーグでは打率と本塁打でリーグトップのドラゴンズのビシエド、パ・リーグでは24日の3打席連続本塁打で現在、三冠王のライオンズのメヒアに注目だ。投手では、防御率0.68で3勝を挙げているジャイアンツの菅野智之がセ・リーグの最有力。パ・リーグはすでにリーグトップの4勝を挙げているマリーンズの涌井秀章がいるが、3勝で並ぶ4選手にもチャンスはある。今年最初の月間MVP争いにも注目したい。